真宗本廟(東本願寺)奉仕について

真宗本廟奉仕の歴史

親鸞聖人のご生涯を伝える絵巻物『親鸞伝絵』には、親鸞聖人が亡くなった後の1272(文永9)年、親鸞聖人のお骨を納め、木像を安置したお堂の周りを、ほうきで清掃する人が描かれています。

『親鸞伝絵』

1602(慶長7)年に徳川家康から現在の烏丸六条の寺地を寄進された後に東本願寺が建てられて以降、1788(天明8)年を初めとして4度の火災にあいます。現在の東本願寺が再建されたのは1895(明治28)年。「建てなおして、護っていこう」と、全国各地から多くの人が再建作業の「奉仕」にかけつけ、昼は作業を行い、夜はみんなでお念仏の教えを聞きました。
そして1943(昭和18)年、”全住職は、一生に一度は真宗本廟奉仕へ”というスローガンのもと住職を招集し、「真宗本廟奉仕道場」を開設いたしました。そこには、教えを語り・学ぶ共同生活がありました。

その4年後の1947(昭和22)年。”僧俗とも一度は祖影に奉仕いたしましょう”というスローガンのもと僧侶・ご門徒が共に真宗本廟奉仕に参加することとなったのです。お米や味噌を持ち寄って、戦後のまだまだ手入れが行き届かず、荒廃していた東本願寺のために、泊まり込みで境内の清掃奉仕を行いながら、お念仏の教えを聞き、語り合ったのです。今とは異なり、境内にある食堂もお風呂もない「和敬堂」という建物での生活でした。なお、この「和敬堂」という名称は、新たな施設へと引き継がれています。

そして、1959(昭和34)年、同朋会館が誕生し、その後、誕生から60年近くが経過し、2018(平成30)年同朋会館はリニューアルしました。装いを新たに、これからも真宗本廟奉仕に来られる全国のご門徒の方々をお迎えします。

当時の同朋会館(1959年)

新設された和敬堂(2018年)

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